電気の単位と契約アンペアのお話

 皆さんのお宅に届くでんきのお知らせに載っている電気の単位は、A(アンペア)とkWh(キロワット時、キロワットアワー)。オール電化や従量電灯Cのお宅の場合は、A(アンペア)ではなく、kVA(キロボルトアンペア)と書かれています。
 A(アンペア)は、電流を表し、電線の中を流れる電気の量のことです。このアンペア数は、電力会社との契約で、同時に使われる最大の電力を目安として上限が決まっています。kVA(キロボルトアンペア)も、上限(容量)を表しています。たとえば、6kVAは、100Vで60アンペアまで流せることを表します。一度に契約アンペア以上の電流が流れた場合、契約用安全ブレーカーが落ちて、自動的に電気を切り、 ご家庭の電気設備全体を守っています。
 同時に使える最大の電力(W)は、それぞれの契約アンペアで違っています。10Aだと1,000W、15Aだと1,500W。アンペア数に100をかけたものが、W数になります。W(ワット)は、電気がする仕事の大きさを表します。白熱電球の60Wとか100Wなど、家電によってW数が違います。家電のW数を100で割って、アンペア数を出し、それを足していっても、お宅で同時にどのくらいの家電が使えるかを知る事ができます。
 契約アンペアが適当かどうか、気になる場合は、北海道電力のアンペアチェックで調べてみると良いでしょう。

 従量電灯Bの契約用安全ブレーカーは、契約アンペアによって、スイッチの色が違います。左の写真は、青なので20Aです。
 右の小さいスイッチは、回路用ブレーカーです。契約用安全ブレーカーを通った電気は、さらにこの回路用ブレーカーにより、キッチン、リビング、2階用などのように、場所別の回路に分けられます。それぞれの回路で同時に使える電力(W数)にも上限があり、契約アンペアに関わらず、15Aか20Aとなっています。

 キッチン家電は、炊飯器やホットプレート、電子レンジ、電気ケトルなど、一度にたくさんの電力を必要とするものが多いので、同時に使うとブレーカーが落ちてしまう、というご家庭も多いのではないでしょうか?回路用ブレーカーが落ちている場合は、契約アンペア数をあげても解消されるわけではないので、ご注意を。